メディア掲載
アート情報誌「ギャラリーNO.125」『彫刻家 竹田京一氏』
横を向いているのか? ・・・素朴な女性の表情。
そして、題を見て首の付き方が違うことに、「はっ」っとする。「技術だけではダメなんですよ。それを打ち破る何かがなければ・・・」 と言う竹田氏の作品からは、そんな味わい深さが染み出ている。 それは、白い石膏をあえて汚してみたり、色々な材質を使って自由につくってみたりと様々だ。 インド・イギリス・フランス・イタリア・メキシコなど、多くの国で壮大な遺跡に触れた時、自分の小ささに立ちすくんだこともあったと言う。
「音楽は聴覚で絵画が視覚なら、彫刻は触覚で感じるものではないでしょうか。
そうした感覚でモノを見る目を養っていけば、生活の中から作品につながるものを吸収していけると思います。」と、竹田氏。「苦しくても続けることが大切」 と語る表情から、経験者だからこその言葉の深さが感じられた。 4月2日から、23日まで、藤枝のギャラリーマルソーで個展を開催。人物や馬、猫など、ブロンズを中心に約30点が展示される。また、4月5日に藤枝ロータリークラブが寄贈する「月の砂漠・駱駝(らくだ)像」は、藤枝市出身である竹田氏が制作したもの。昭和44年、千葉県御宿に建てられた記念像も竹田さんの作であり、「月の砂漠」の作詩者・加藤まさを氏も、同市出身であることから、今回の制作が実現した。
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